2025/11/03 18:42
今朝の北海道新聞の1面トップ記事に次世代半導体の製造を目指すラピダスが扱われました。以下に要点を簡単にまとめます。
北海道千歳市で次世代半導体の量産を目指すラピダス(本社・東京)が、2ナノメートル世代の試作品を完成させました。通常、先端半導体の試作には2〜3か月ほどかかりますが、ラピダスはわずか12日18時間44分32秒で完成にこぎつけたとのことです。
試作の過程では、ラピダスに集まった技術者たちや製造装置メーカーが数多くのトラブルを乗り越え、ついに成果を実現しました。
2022年8月の設立以来、ラピダスは米IBMの研究拠点に約100人の社員を派遣し、次世代半導体の量産技術を共同開発しています。
2ナノメートル世代の半導体は、まだ世界でも実用化されていません。現在、台湾のTSMCと韓国のサムスン電子が2025年度中の量産開始を計画しており、ラピダスは2027年の量産開始を目指しています。また、先行する2社とラピダスでは生産方式に大きな違いがあり、その違いが今後どのような結果を生むのかが注目されます。
というとてもワクワクする内容です。日本の半導体製造が軌道に乗れば、AI、自動車、自動運転、ロボット、航空宇宙など、あらゆる産業を自国で製造した半導体で支えることができるようになります。特に国防に関わる防衛産業や機密情報に関わる分野にとって大きな強みとなると思います。
北海道は先週、雪が降りました。今朝のラピダスの記事は日増しに寒さが増す中、とても明るい話題でした。「日の丸半導体」復活を掲げるラピダスの挑戦と躍進に、今後ますます期待が高まります。