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2024/11/26 19:07

オルタナティブ投資とは?不動産投資を含む魅力とリスクを徹底解説!

近年、株式や債券といった伝統的な投資手法に加え、「オルタナティブ投資」が注目されています。
資産運用の幅を広げたい方にとって、オルタナティブ投資はどのような選択肢を提供できるのでしょうか。
オルタナティブ投資についての基礎知識や、メリットとデメリット、そして代表的な投資手法をご紹介します。


オルタナティブ投資とは?
 

「オルタナティブ投資(Alternative Investment)」とは、株式や債券などの伝統的な投資手法以外の、新しい資産に投資すること、またはその資産そのもののことをいいます。
特徴として、伝統的な金融市場と異なる値動きをする資産に分散投資することで、ポートフォリオ全体のリスク管理がしやすくなるといえるでしょう。


オルタナティブ投資の代表的な種類
 

オルタナティブ投資には多くの種類がありますが、特に人気のあるものをいくつかご紹介します。


1.不動産投資
 

建物や土地などの不動産に投資し、賃料や売却益から収益を得るものです。安定した収入源を目指せるため、多くの投資家にとって魅力的な投資手法です。
 

2.ヘッジファンド
 

高度な技術を用いて、市場の変動に左右されにくいリターンを追求する私募ファンドです。投資金額が高いことが多く、リスクも高めです。


3.プライベートエクイティ(PE/PEファンド)
 

未公開企業への投資で、企業の成長と共に利益を得る手法です。上場株式とは異なり、長期的な視点での投資が必要です。


4.コモディティ投資
 

金、銀、原油、農作物などの商品市場への投資で、インフレに対するヘッジ手段としても活用されます。中でも金が人気の投資先です。


5.暗号資産
 

ビットコインやイーサリアムなど、ブロックチェーン技術に基づくデジタル通貨への投資で、価格の変動性が高い商品です。
 

6.インフラファンド
 

インフラ施設や運営会社への出資や融資を行い、リターンを狙う運用手法です。インフラ資産を取得し、その利益を投資家に分配します。
その他にもアート、ワイン、NFT、ヴィンテージカー、証券化商品などオルタナティブ投資は、多岐にわたる投資手法です。


オルタナティブ投資のメリットとデメリット
 

魅力的な商品の多いオルタナティブ投資ですが、デメリットやリスクについても紹介いたします。
 

オルタナティブ投資のメリット
 

(1) 分散投資効果
オルタナティブ資産は、株式や債券などの伝統的な資産と異なる値動きをすることが多いため、リスクを分散させながらリターンを目指せます。
(2) 高リターンの可能性
プライベートエクイティやヘッジファンドなど、企業の成長や特定の市場動向を予測した戦略で、大きな利益を目指すことができるため、成功すれば非常に高いリターンが期待できます。
(3) インフレヘッジ
インフレが進行すると、物価が上昇する一方で、土地や建物の価値も上昇しやすいです。インフレ時のリスクヘッジとして、コモディティや不動産が効果的な投資といえるでしょう。
(4) 資産の多様化
趣味と実益を兼ねた投資という楽しみ方もできるため、従来の金融商品では、味わえない投資体験が得られます。


オルタナティブ投資のデメリット
 

(1) 流動性の低さ
オルタナティブ投資の中には、売るときに買い手を見つける必要があるものもあり、すぐに現金化できないことがあります。
そのため、短期間で売買を繰り返すのには向いていません。
(2) 高い初期投資額
ヘッジファンドやPE等では一般的に多額の初期投資が必要で、個人投資家が簡単に参加できない場合も多いです。
さらに高い手数料が設定されている場合もあり、リターンが手数料で相殺されてしまうリスクも、念頭にいれておきましょう。
(3) 市場変動とリスクの高さ
暗号資産やコモディティは値動きが大きいため、短期間で大きな損失を被る可能性もあります。
十分な理解を持たずに投資すると、期待した成果が得られないリスクが高まります。
(4) 法的リスクと規制
暗号資産など新しいオルタナティブ投資分野では、各国で規制が異なるため、法的な問題が発生する可能性があります。
また、詐欺的な投資商品が混在する場合もあり、信頼できる投資先を選定する必要があるでしょう。


不動産投資とオルタナティブ投資の関係
 

不動産投資は、オルタナティブ投資の中でも安定した収入と資産価値の保全が期待できるため、多くの投資家にとって魅力的な選択肢です。
また株式市場との連動性が比較的低いため、分散投資の観点からも重要な資産となります。
とはいえ、不動産市場も景気や金利変動の影響を受けるため、市場調査や資産管理が必要といえるでしょう。


まとめ
 

オルタナティブ投資で適切に分散すれば、ポートフォリオ全体のリスクを軽減し、リターンの向上が期待できます。
しかし、流動性が低い点や高い初期投資額、リスクが高い点を理解し、慎重に資産選定を行うことが、必要不可欠です。
投資方針やリスク許容度に応じて、オルタナティブ投資を取り入れるかどうか検討してみましょう。

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