マガジン

makeA事務局
2024/10/18 19:19

子どものうちから学ぶ!金融リテラシー向上を目指す出前授業とは?

近年、正しい知識をもち自分の資産を守り増やしていく「金融リテラシー」が求められていますが、多くの人々は学校教育や家庭で、十分な金融知識を学べていないのが現状です。
そんな中、子どもたちに向けて金融知識を学ぶための「出前授業」が注目されています。
資産形成や家計管理などの、生活に直結する金融リテラシーを学べる出前授業の魅力や、内容についてご紹介します。


出前授業とは
 

出前授業とは企業や団体が学校に出向き、専門的な内容や通常授業では取り扱わない分野の内容を教える特別授業です。

 

出前授業のメリット

 

1.生徒たちが専門家と直接せっする機会をつくり、最新の情報やアドバイスを得ながら、専門家ならではの思考を学び、関心を高めることができる。
2.通常授業のカリキュラムには含まれていない、先生が指導できない分野について専門家が正しい知識を、生徒たちに伝えることができる。
3.実践的な内容が含まれているため、学んだ知識をすぐに日常生活に応用することでより深い理解につながり、将来について考えるきっかけとなる。

 

出前授業で学ぶ金融リテラシー

 

実際に金融リテラシーの向上を目的とした出前授業では、どのような内容を提供しているのでしょうか?


出前授業の内容
 

●家計管理の基本
収入と支出のバランスを取り、家計を健全に保つための基本的な方法が解説されています。
●資産形成の手段と計画
貯金以外にも、投資信託・株式・iDeCo・NISAなどのさまざまな資産運用方法について学びます。
特に、長期的に資産を形成していくための計画作りが重要視されます。
●リスク管理と保険
投資のリスク管理と、万が一の際に備えるための保険について学びます。
●住宅ローンや借入の基礎知識
不動産を購入する際に必要な住宅ローンの仕組みや、借入金を計画的に返済するためのコツなども紹介されます。
●税金や社会保障制度の基礎
所得税や消費税、社会保険料など、日常生活に欠かせない税金や保険の仕組みについても触れられます。
これにより効率的に節税を行いながら、将来の備えをしっかりと整えることができます。

 

なぜ子どものうちから金融リテラシーが重要なのか?

 

近年、学校教育で金融リテラシーの向上を目指すのはなぜでしょうか。
背景と重要性について深掘りします。
 

学校教育で金融リテラシーの重要性が高まった背景
 

現代社会において、金融リテラシーの重要性が高まっている背景には、2つの要素があると考えられます。
1. ライフスタイルの多様化と経済環境の変化
年金や社会保障制度が、今後どうなるか不透明な時代のため、自分自身で資産を管理し将来に備える必要性が増しています。
2. 低金利環境の影響
長期的にインフレが伸び悩んだ日本では、貯金だけでは資産を十分に増やすことが難しい状況です。また投資信託・株式・NISA・iDeCoといった金融商品が身近になり、それらを理解し活用する力が必要となりました。
 

成年年齢引き下げによる影響

 

2018年3月に改訂された高等学校の新学習指導要領により、2022年度から家庭科で資産形成に関する授業が必修化されました。
この変更は、2022年4月に成年年齢が20歳から18歳に引き下げられた、民法改正に対応したものです。

成年引き下げにともない、クレジットカードやローンなどの契約を、18歳から自分の判断で結ぶことができるようになりました。
そのため、若いうちからお金や契約に関する正しい知識を学ぶことが重要です。


金融リテラシー教育の重要性
 

金融リテラシーの教育は、単なるお金の知識を学ぶだけでなく、社会に出て独立した生活を始める際に、計画的にお金を管理し、将来の目標に向けて資産を形成するための大切なステップです。
たとえば不動産の購入や資産運用には、長期的な計画が必要ですので、早い段階で正しい知識を身につけることが、成功への鍵となります。


まとめ
 

金融リテラシーを学ぶ出前授業は、子どもたちにとって非常に価値のある教育機会です。
資産形成や家計管理、リスク管理といった実生活に直結する知識を学ぶことで、今後の人生設計に大きな影響を与えるでしょう。
また子どもだけでなく、家計管理や資産形成に不安を感じている方は、金融リテラシーを学んでみるのはいかがでしょうか。
しっかりとした金融知識を持ち、安心できる生活の土台が築けることを応援しています。

いいね