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2024/07/02 12:15

老後4,000万円問題とは?問題の背景と老後の資産形成法4選

2024年5月にテレビで放送された「老後4,000万円問題」についてSNSで大きな反響がありました。
それほど、老後資産に不安を感じている日本人は多いといえるでしょう。

 

この問題の背景とこれからの20〜30年をどう過ごし、どのように老後の資産対策をするのか?
具体的な資産形成の方法と、計画について考えていきましょう。
 

老後4,000万円問題とは?


「老後4,000万円問題」の根拠は何でしょうか?これは現在のインフレと深く関係のある話です。
総務省の調べによると、2022年から2023年にかけて物価上昇率がおおよそ3%でした。


この結果をうけてこのまま毎年消費者物価率が3%ずつ上昇していくと、20年後には4,000万円の老後資金を準備しておかないと生活費が足りなくなるという試算です。


ですが、試算に利用されている家計調査が2017年の2,000万円問題当時のベースですので、2024年現在とはずれが生じていますし、毎年3%ずつ物価が上昇し続けるというのはあまりに極論です。
テレビで反響が出やすい、キャッチーな話題だったといえるでしょう。
 

とはいえ老後の生活を公的年金だけでまかなうことは実質困難であり、今から老後の資産形成の準備が必要なのは間違いありません。
では老後資産とは、どのような出費があげられるでしょうか。

 

老後の支出項目
 

日本人の高齢化と平均寿命の延びにより、老後の生活が長くなっています。
男性の平均寿命は約81歳、女性は約87歳です。(※引用元:厚生労働省 令和4年簡易生命表の概況)


つまり60歳で退職するとしても、少なくとも20〜30年の生活資金を確保する必要があります。
老後に必要な資産を見積もるためには、以下のような支出項目を考慮しましょう。

 

  1. 生活費: 食費、光熱費、住居費などの日常生活費
  2. 医療費: 加齢に伴う医療費の増加
  3. 介護費用: 将来的に介護が必要となる場合の費用
  4. 娯楽・趣味: 旅行や趣味にかかる費用
  5. その他の予備費: 予期しない出費に備えた資金


これらの支出を見積もり、目標額を設定することが重要です。それでは老後の不安をなくすために、資産形成をどのようにすればよいのでしょうか?


老後の資産形成法4選

 

老後のための資産形成には、いくつかの方法があります。
特に老後まであと20年ほどある場合に適した具体的な方法はこちらです。


1. 投資信託や株式投資
長期的な視点での投資が効果的です。リスク分散をはかり複利効果を最大限に活用することで、資産の増加を図ります。
特にインデックスファンドETF(上場投資信託)は、低コストで広範囲の市場に投資できるため初心者にも適しています。
 

2. 個人年金保険
自分自身で積み立てる年金保険は、公的年金の不足分を補うのに役立ちます。
定額で一定の利回りを期待できるため、安定した資産形成が可能です。
 

3. NISAやiDeCoの活用
税制優遇措置を活用して、効率よく資産を増やすことができます。
NISA(少額投資非課税制度)は年間一定額までの投資収益が非課税となりますし、iDeCo(個人型確定拠出年金)は掛金が全額所得控除の対象となり、税制上のメリットが大きいです。
 

4. 不動産投資
安定した収入源を確保するために、賃貸物件を購入して運用する方法です。ただし初期投資額が大きいため、リスク管理が重要です。
適切な物件選びと長期的な運用計画が求められますので、こちらに関してはトラスティーパートナーズにお任せください。


資産形成法は以上ですので、最後に計画を立てていきましょう。

 

老後資産形成の計画
 

老後資産を形成するためには、計画的な資産運用が必要です。
次のステップを参考に、自分に合った計画を立てましょう。


1. 目標設定
老後に必要な資産額を明確に設定します。
目標額にもとづいて毎月の貯蓄額や投資計画を立てます。
 

2. リスク評価
自分のリスク許容度を考慮し、投資先を選定します。
リスクが高いほどリターンも大きいですが、その分損失のリスクも伴います。
自分のライフスタイルや家族構成を考慮し、無理のない範囲での投資を心掛けましょう。
 

3. ポートフォリオの構築
分散投資を行い、リスクを軽減します。
異なる資産クラス(株式、債券、不動産など)に分散することで、安定したリターンを狙います。
特に40代以降は、リスク資産と安全資産のバランスを考慮したポートフォリオが重要です。
 

4. 定期的な見直し
市場の状況やライフイベント(結婚、子供の教育費など)に応じて、資産運用計画を定期的に見直します。
少なくとも年に一度はポートフォリオをチェックし、必要に応じてリバランスを行うことで、目標に向けた進捗を確認します。
 

まとめ
 

老後4,000万円問題は飛躍した部分はあるにしても、現実的な課題として多くの人々に資産形成の重要性を認識させました。
老後の安定した生活を確保するためには、結局のところ今から老後資産をどれだけ計画的に形成できるかが重要です。


時間は有限ですので、早く始めるほどリスクを分散し資産を増やす機会が増えます。多様な手段を組み合わせて、自分に合った資産形成方法を見つけていきましょう。
 

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