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2024/09/24 19:14

コロナ禍で見直された生活空間、セカンドハウスの需要が高まる理由

2020年に始まったコロナウイルスのパンデミックで、私たちの生活様式に大きな変化が起きました。特に住環境に対する考え方やニーズが劇的に変化し、多くの人々が生活空間を再評価するようになりました。
その中で、セカンドハウスの需要が急速に高まっています。コロナ後になぜセカンドハウスの需要が増加しているのか?その理由とセカンドハウスのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
 

セカンドハウスの需要が高まっている理由とは
 

都市部に住む人々の中には、狭い居住空間や密集した環境にストレスを感じるケースも多く、コロナ渦を機に生活空間を見直す動きが広がりました。
コロナ渦で変化した生活様式には、どのようなものがあるでしょうか?
  

従来、仕事のために都心部に住む必要があった人々が、リモートワークの普及により居住地を自由に選べるようになりました。この結果、仕事ができる環境を確保しつつ、自然豊かな場所での生活を希望する人々が増え、セカンドハウスへの関心が高まっています。
 

生活の質の向上
 

近年、都会のコンクリートジャングルから離れ、自然と調和した生活を送りたいという願望を持つ人が増えています。
セカンドハウスは日常生活から一時的に離れ、自分自身や家族と向き合うための空間として最適です。
 

健康志向の高まり
 

広々とした空間で新鮮な空気を吸い、体を動かすことができるセカンドハウスは、健康維持のための理想的な場所として需要が高まっています。
特に自然の中でのアクティビティや、農業体験ができる場所が人気を集めています。
 

ワーケーションの需要の増加
 

ワーケーションとは、「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた言葉で、仕事をしながらリゾート地や自然豊かな場所で休暇を楽しむというスタイルです。
このワーケーションに最適な環境として、セカンドハウスが選ばれるケースが増えています。
平日はリモートワークを行い、週末はそのままセカンドハウスで家族と過ごすことにより、単なる休暇用の別荘ではなく、日常的に利用できる生活拠点としての価値が見直されています。
 

環境意識の高まり
 

セカンドハウスでの自給自足やエコライフスタイルを実践することが、新たなトレンドとして注目されています。例えば、再生可能エネルギーを活用したセカンドハウスや、自然素材を使った建物が人気を博しています。
 

家族との時間の充実
 

子供たちが自然と触れ合う機会が減少している中で、自然の中でのびのびと遊ぶ体験を提供できることも、セカンドハウスの大きな魅力の一つです。
これにより、家族の絆を深めるための大切な場としての需要が高まっています。
 

資産価値の維持と増加
 

人気の高いリゾート地や観光地では、将来的な価値の上昇が期待されるため、資産保全の手段としてセカンドハウスを購入するケースが増えています。
またセカンドハウスを賃貸することで、収益を得ることも可能です。これにより、資産運用の一環としてセカンドハウスを選ぶ人々も増えています。
 

セーフティーネットとしての役割
 

地震や台風などの緊急事態が発生した際に都市部を離れ、安全な場所で生活するための拠点として、セカンドハウスを確保する動きが見られます。
これにより、セカンドハウスは単なる贅沢品ではなく、非常時に備えるための重要な資産としての需要が高まっています。
 

そもそもセカンドハウスとは?別荘との違い
 

別荘は主に休暇や週末にリフレッシュするための場所として利用されるもので、特定の季節や短期間の滞在が一般的であるのに対し、セカンドハウスは日常的に利用する第二の住居であり、リモートワークや週末だけでなく、長期的な滞在や生活の拠点として使われることが多いです。

また、取得した住宅がセカンドハウスと認められると、固定資産税や都市計画税・不動産取得税などの軽減措置の対象になりますが、別荘は軽減措置の対象にはなりません。
住宅ローンに関しても、銀行によっては「セカンドハウスローン」を用意している金融機関もあるなど、セカンドハウスはライフスタイルの一つとして、確立されてきているといえるでしょう。
 

セカンドハウスのメリット・デメリット
 

良い点ばかりにみえるセカンドハウスですが、デメリットはあるのでしょうか?
メリット・デメリットについて詳しくみていきましょう。
 

メリット 
 

  • 都市近郊や利便性の高いセカンドハウスなら、通勤・通学の時短に
  • 休日用のセカンドハウスなら、自然の中でリフレッシュできる
  • リタイア後の拠点が複数になり、老後のライフスタイルにより選べる
  • 資産の増加
     

デメリット
 

  • 税制優遇を受ける場合、定期的な生活が必要
  • メンテナンス費用が自宅以外にかかる
  • 転職や職場環境の変化・ライフスタイルの変化により不必要になることも
  • セカンドハウス取得の際には、デメリットへの対策もあらかじめ念頭におき、考慮しましょう
     

まとめ
 

今後もセカンドハウスの需要は増加傾向が続くと予想されており、その価値はますます高まることでしょう。
しかし購入を検討する際には、維持費用や利用頻度など、さまざまな要素を考慮することが重要です。
セカンドハウスに対する理解が深まり、今後のライフスタイルに合った最適な選択ができるようになることを願っています。

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