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2024/09/19 19:06

インデックスファンドの選び方と運用のコツ

投資信託による資産形成を調べていくと、「インデックスファンド」という単語を目にする機会が少なくありません。

特に長期的な資産形成を狙いたいのであれば、インデックスファンドを適切に活用していくことが重要になってきますが、「ただ、おすすめと書かれていたから」という理由でインデクスファンドに投資している人もいるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、改めてインデックスファンドに関する基本的な概念と特徴を解説しつつ、メリットやデメリット、投資対象の選び方について解説します。


インデックスファンドとは?基本的な概念と特徴
 

インデックスファンドとは、特定の代表的な指数に連動した投資効果を目指す投資信託のことを言い、「パッシブファンド」と呼ばれることもあります。

インデックスファンドの指数として用いられるのは、日経平均やS&P500といった株価指数だけでなく、債券やREIT(不動産投資信託)など様々なものがありますので、自身の投資戦略に応じて選択する必要があります。

インデックスファンドの運用の仕組みとしては、「完全法」「層化抽出法」「最適化法」といった3つの手法がありますが、ざっくりと理解するのであれば、目標とする指数を構成する個別株の値動きを参考に、一定の比率で売買を行うといったイメージになります。

インデックスファンドの銘柄は、毎日プロのファンドマネージャーが入れ替えを行っていますので、個人投資家となる我々はその運用を任せるだけで問題ありません。


インデックスファンドのメリットとデメリット
 

インデックスファンドは、特に新NISAを活用した積み立て投資の投資対象として、初心者からベテランまで幅広く活用されています。

多くの投資家からインデックスファンドが選ばれているのには、次のようなメリットがあるからだと考えられます。

 

【インデックスファンドのメリット】
 

・インデックスファンドに投資するだけで分散投資ができる
・あらかじめ目標とする指数が明記されているため分かりやすい
・購入時の手数料がかからないケースが多い
・保有しているだけでかかってくる運用報酬が比較的低い
・少額から取引ができる

 

このように、投資の三大原則でもある「長期」「分散」「積立」に適しているというのが、インデックスファンドのメリットと言えます。

ただし、インデックスファンドにはメリットだけでなく、以下のようなデメリットも存在します。

 

【インデックスファンドのデメリット】
 

・指数以上のリターンを見込むことはほぼできない
・元本割れリスクがある
・自分の意思で投資対象を変更することができない
・短期的にハイリターンを見込むことは難しい
・保有しているだけでコストがかかる

 

インデックスファンドは長期の資産形成に向いている分、短期的にリターンを狙うような投資には向きません。

加えて、運用は全てファンドマネージャーが行うため、自分で投資先をコントロールできないといった点は認識しておく必要があります。

また、そもそもインデックスファンドは投資商品の一つになりますので、元本割れリスクがあることも理解しておかなければなりません。

これまでのメリットとデメリットをまとめると、インデックスファンドは多少のコストをかけてでも長期間で分散投資をして、できるだけリスクを避けたいと考えている人に向いている投資手法だと言えます。


投資対象の選び方と分類
 

インデックスファンドを選ぶ際は、そのファンド(投資信託)がどの指数をベースに運用していく方針かをチェックすることが不可欠です。

なお、インデックスファンドの運用方針については、投資信託を購入しようとする時に必ず確認しなければならない「交付目論見書」の序盤のページに記載されています。

投資対象の選び方としては、まず先進国と新興国のどちらに投資するのかから選ぶのが良いでしょう。

一般的に米国やEU諸国などの先進国の指数は値動きが安定しているため、リターンは小さくなりやすいですが、同時に投資元本を大幅に下回るリスクも小さくなる傾向にあります。

一方、アジアや中南米諸国などの新興国の指数は先進国に比べて大きく、リターンもリスクも大きくなる傾向が見られます。

どちらも一長一短ある投資対象ですが、インデックスファンドを検討するのであれば「全世界型」も選択肢に入れておくのが良いでしょう。

全世界型のインデックスファンドは、文字通り全世界の株式の値動きに連動する投資信託になりますので、先進国も新興国もひっくるめて分散投資をすることが可能です。

全世界型のインデックスファンドは様々な証券会社でもランキング上位に入っていますので、どうしても投資対象を選びきれない場合は、全世界型を選んでみても良いかもしれません。
(全世界型インデックスファンドの効果を保証するものではありません)

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